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私立(医) vs 早慶(理工)

結論は 私立(医)早慶(理工)

 

全体(一般・推薦・内進など)の倍率 私立(医) 約11倍 早稲田(理工)2倍強     慶應(理工)3倍弱

一般選抜の倍率            私立(医) 約16倍 早稲田(理工)3.79 慶應(理工)3.11

一般選抜の割合            私立(医) 75%  早稲田(理工)約54% 慶應(理工)約70%

※1 医学科は2019年度調べで、早慶(理工)は2024年度調べ。

※2 慶應(理工)の入学者の割合について、

 

一般選抜について

全統偏差値              私立(医) 72.5~60 早稲田(理工)65 慶應(理工)65

受験科目               私立(医) 5科目~6科目(小論・面接を含む) 早慶 4科目

 

(文系でも狙い易いと噂される)帝京(医)との比較例

【2024年度の一般選抜の入試結果】

大学  科目数 合格者倍率  合格最低点      問題の難易度

帝京  5*  35.9倍  72.3%      標準

早稲田     3.7倍  50%~60%    標準~やや難

慶應      3.1倍  64%(最低点の平均)  標準~やや難

*英+2科目(国・数・理から2科目)+小論文+面接=5科目

 

医学部入試では、出願のとき一般選抜でも、上記に加えて、志望理由書など複数の書類を提出するが、

早慶(理工)では、その手間はかからない。

 

ほとんどの項目で 帝京(医)早慶(理工)

問題の難易度のみ 帝京(医)早慶(理工) だが、感じ方は個人差が大きく医学部合格レベルの受験生の多くは、この差は苦にしない。

国語選択の帝京(医)入学者なら早慶(理工)合格は厳しいが、逆に、早慶(理工)入学者も国語選択による帝京(医)合格は至難であるし、国語以外の選択でも帝京(医)合格は難しい。なぜなら、帝京(医)の倍率早慶(理工)10倍ほどでありこの壁を超える難しさは自明である。

 

すなわち、早慶(理工)入学者が帝京(医)に合格する方がその逆よりはるかに難しいと考えられる。私立(医)は、どの大学であっても偏差値70越えでも油断できない所以であり、早慶(理工)を私立といえども医と比較するのは早計である。

 

ただし、早慶(理工)進学者の一部は私立(医)合格レベルにあり、私立(医)進学者の一部は早慶(理工)合格レベルに達していないことは想像に難くない。


余談だが、w〇〇TVの動画の中で、慶應(理工)生と名乗る若者が「理工の入学者は、体感で国立落ちが30%・内進40%・指定校30%。第一志望は0%」と言っていたが、大間違いだ。

2024年度の慶應(理工)の定員は932名(入学者939名)で一般選抜は650名だから、一般選抜の入学者は約70%であり、その他(内進+指定校など)は30%ほどが正しい。

 

この手の動画は架空のドラマと同じだと考えて見る分には問題ないが、事実だと思い込むと本質を見失い暴走する危険があるので注意すべきだ。内情に詳しい在校生の話だから信ぴょう性が高い”妄信すべきではない


【補足説明1】

2019年度の私立(医)一般選抜(共テ・地域枠含む)の平均倍率は約16倍、入学率は35%超

2024年度の早慶(理工)一般選抜の倍率は3.1~3.8倍、入学率は26%~33%

倍率は私立(医)>>早慶(理工)・入学率は私立(医)≧早慶(理工)

私立(医)人気は(家が一軒建つほど学費が高いにも関わらず)早慶(理工)を圧倒している。人気が上がれば難易度も自然に上がる。肌感覚では合格難易度は私立(医)>>早慶(理工)

今の医学部人気は2019年度よりさらに高まっているので、その差はさらに開いていると思われる。

 

2024年度 早稲田(理工)

一般選抜は全入学者の約54%

受験者10838(=4090+2950+3798)

合格者 2861(=1097+748+1016)

倍率  3.79(一般選抜のみ、全倍率は2倍強)

定員   935(=320+315+300)

入学率 32.7%

全入学者1717(2023年度) 

 

2024年度 慶應(理工)

一般選抜は全入学者の約70%

受験者 7747

合格者 2495

倍率  3.11(一般選抜のみ、全倍率は3倍弱)

定員   650(一般選抜のみ)

入学率 26.1%

指定校推薦全入学者の約22%(倍率は1.0倍)

受験者 207

合格者 207(100%合格)

内部進学は全入学者の10未満

全定員 932名

 

2019年度 私立(医)

受験者98952

合格者 8798

(推定倍率16倍)

全倍率 11.3(推薦などを含む全倍率)

入学者 3647

(推定入学率35%)

全入学率41.5%

 

※ 入学者数を一般:一般以外=3:1とし、一般以外の倍率を3倍とした場合、

一般以外の合格者は約900、受験者は2700。

一般選抜の

平均倍率 約16倍

入学率  約35%

入学者 3650-900=2750, 合格者 8800-900=7900 受験者 99000-2700=96300

一般選抜の倍率 96300/6100=15.8倍

一般選抜の入学率  2750/7900=34.8%


【補足説明2】

慶應の一般選抜の割合(2024年度)

慶應が公開しているデータ w〇〇TV調べ 正誤

文     580/  800  72.5%  90%     ✕

経済    600/1200  50.0%  80%     ✕

法     460/1200  38.3%  50%       ✕

商     600/1000  60.0%  60%, 68%    〇, ✕

医       66/  110  60.0%  60%     〇

理工    650/  932  69.7%  30%     ✕

政策    225/  425  52.9%

環境    225/  425  52.9%

看護      70/  100  70.0%

薬     150/  210  71.4%

 

合計  3626/6402 56.6%

 

一般選抜の募集は募集全体の56.6%で高くないが、学部によってばらつきが大きい。

 

慶應の公開データに対するw〇〇TVの正答率は30%弱で、医学部以外はほぼ✕。

医学部の内進44名は医学部入学者なら誰でも知っているので合っていたが、それ以外はほぼ間違っていた。
すなわち、本件に関してw〇〇TVの信頼性は極めて低く信頼できない。

しかし、この動画はうまく編集されているので、信じてしまう人が多いかもしれない。

テレビの報道の信頼性は高いが、動画のそれは必ずしも高くないので、混同しないことだ。

巷にあふれている動画は深く検証されないまま配信されるものも多いので、視聴者は確かな目を養うことが求められている。