「難しすぎる」と受験生が嘆く結果になった2022年度 2月7日 A日程 現代文について、解説します。
【解答】
【Ⅰ】
問一 二
問二 2A 二 2B ハ 2C イ
問三 イ
問四 4A 他人の肉体の痛み 4B 自分の肉体の痛み 4C 具象的な物の世界
問五 イ
問六 言語表現
問七 ハ
【Ⅱ】
1.間断 2.随意 3.往時 4.怒気 5.販路 6.大器 7.音韻 8.景勝 9.ナイオウ 10.シュビョウ
【ポイント】
問一は、「あらたか」の意味を知っていれば、簡単に正解できる。日常用いられる「霊験あらたか」から推測してもよい。
問二は、接続詞の性質を日頃から意識して、日常で使っていれば難しくない。
問五は、「即物的」の意味を知っていれば、問題なく正解できる。
・小学のときから、「漢字」に親しみ、労を厭わず意味を調べる語彙力向上の習慣を身につけていれば、国語力は次第に上達します。
・問題を解くときは、必ず根拠に基づいて答える。根拠なしに解答していては、いつまで経っても正答率は上がりません。
「間違えたら、解答を参考に、正しい根拠を確認する」を繰り返すことで正答率は上がります。
【解説】
要点を解説します。
問一 二
日常耳にするのが「霊験あらたか」ですが、意味は「神や仏からのご利益が著しく現れること」
問二 2A ニ 2B ハ 2C イ
2A 「X 2A Y」において、「まして」は「Xの場合でさえそうなのだから、Yの場合には勿論そうだという気持」を表す。
2B,2C 「(確かに~) → (予想される反論) → (しかし) → (反論に言及しながら、自説の主張)」という構文にぴったり当てはまる。
問三 イ
「馬の絵や映像を参考にして」は「物を避け」に反している。
問四 4A他人の肉体の痛み 4B 自分の肉体の痛み 4C 具象的な物の世界
4Bは「(自分)と向き合わなくなる・‥」、4Aはその逆の(他人)
4Cは「(物)を避けつつ・‥(物)を生み出そうとする・‥」から判断する。
問五 イ
「拳の一閃、竹刀の一打の彼方に潜んでいるものが、言語表見とは対局にある」に一致する。
「即物的」すなわち「主観を排して、実際の事物に即して考えたり、行ったりするさま」が「言語・‥対局」に一致する。
問六 言語表現
「われわれが見る一瞬毎につねに見返されている世界」は現実世界を意味することから、6⃣には、その逆が入る。
また、「 6⃣の暇は与えられることがない」の次の行に「表現者は、見、かつ言語を以てゆっくり表現する暇を与えられる」とあることから判断する。
問七 ハ
イ:「敵に見られず」が×
ロ:「具体的な表現を心がける」が×
ニ:「作者と読者」とは「想像力の共犯」であり得るが「見る・見られるという共犯関係」ではない。
ホ:「芸術家」の心得は本文にない
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