東京理科大学の推定偏差値

2021年度の東京理科大学(グローバル方式)のボーダー偏差値を推定します。

この方式は全学部共通の問題を使用しているので、学科間の難易度は一目瞭然です。 

 

当塾生の第1回~第3回の全統模試(偏差値)は、数Ⅲ(65~70)、理科(67~70)、英語(60~67)

入試本番の自己採点は、数Ⅲ 75~80%、理科 90%。

すなわち、全統の平均偏差値68、自己採点 263~270

 

数学系学科の数Ⅲの受験者平均点は、

(186*52+179*80+184*42+170*74+180*130+166*79)/447/3.25(=180.8/3.25)=55.6%です。

数Ⅲの難易度は比較的高く計算量も多くミスし易い傾向があります。

理科大の化学と物理もミスを誘う問題が散見されますが、数Ⅲより易しく、当熟生の得点が(数Ⅲ+)10~15点という結果から、

 

数Ⅲで受験する学科では、   偏差値50の得点を175、標準偏差を40とします。

数Ⅲ+理科で受験する学科では、偏差値50の得点を185、標準偏差を50とします。

 

※グローバル方式の満点は325点。この方式の平均倍率 4.5倍で、4方式(A,B,C,グローバル)の中で最高倍率の方式です。

※数学系の数Ⅲの平均偏差値51.5((180.8-175)/40+50=51.5)は低すぎます。実際の偏差値は[推定偏差値]よりも2.0以上高いはずです。


学科 (理科大公表の)合格最低点 推定偏差値(2021/5/28版の全統偏差値) の順

※ [推定偏差値]>[全統偏差値][推定偏差値]<[全統偏差値]

 

[数Ⅲ]

理ー数学    243 67.0(60.0)

理ー応用数学  208 58.3(57.5)

理工ー数学   185 52.5(60.0)

経営ー経営   208 58.3(60.0)

経営ービジネス 215 60.0(60.0)

経営ー国際   203 57.0(57.5)

[数Ⅲ+化学]

理ー化学    246 62.2(60.0)

理ー応用化学  261 65.2(60.0)

工ー工業化学  245 62.0(57.5)

薬ー薬学    255 64.0(60.0)

薬ー創薬    251 63.2(60.0)

理工ー先端化学 238 60.6(55.0)

[数Ⅲ+物理]

理ー物理    252 63.4(60.0)

理ー応用物理  233 59.6(57.5)

工ー建築    253 63.6(62.5)

工ー電気工   229 58.8(60.0)

工ー情報工   256 64.2(60.0)

工ー機械工   252 63.4(60.0)

理工ー物理   232 59.4(57.5)

理工ー建築   227 58.4(60.0)

先進工ー電シス 238 60.6(60.0)


推定偏差値は低めに算出していますから、

次の8学科は、実際には全統偏差値65以上に相当し厳しい入試になりました。

ただし、これらの学科の合格者の多くは国公立大に合格するレベルにあり、(当塾生もそうですが)入学者は少数と思われます。

[数Ⅲ]

理ー数学    243 67.0(60.0)

[数Ⅲ+化学]

理ー応用化学  261 65.2(60.0)

薬ー薬学    255 64.0(60.0)

薬ー創薬    251 63.2(60.0)

[数Ⅲ+物理]

工ー情報工   256 64.2(60.0)

工ー建築    253 63.6(62.5)

理ー物理    252 63.4(60.0)

工ー機械工   252 63.4(60.0)

 

次の5学科は、狙い目でした。特に、理工(数学)は大穴でした。

[数Ⅲ]

理工ー数学   185 52.5(60.0)

経営ー国際   203 57.0(57.5)

経営ー経営   208 58.3(60.0)

[数Ⅲ+物理]

理工ー建築   227 58.4(60.0)

工ー電気工   229 58.8(60.0)

 

2021年度のグローバル方式の(薬)ついて、薬学(255)≒創薬(251)であることがわかります。

Kawai の偏差値は(薬学60・創薬60で薬学= 創薬と)適宜修正し実態に近づけようとしていますが、

Toshinの偏差値は(薬学67・創薬63で薬学>>創薬と)実態とかけ離れ信頼性が低いことがわかります。

※ 予備校が公表する偏差値の信頼性は Kawai >>Toshin です。

 

理(数学)と250点以上の8学科は、全統偏差値では(工ー建築62.5以外)すべて60.0にランクされています。

工(建築)253の全統偏差値が62.5ならば、ほぼ同点の工(情報工)256・理(物理)252・工(機械工)252なども62.5とすべきです。

理工(物理)の合格最低点は232で全統偏差値は57.5であり、理工(建築)は227(60.0)・工(電気工)は229(60.0)・理工(数学)は185(60.0)です。

理工(物理)の全統偏差値が57.5ならば、理工(建築)や工(電気工)57.5以下・理工(数学)は52.5とすべきです。

※ Toshinより信頼性の高いKawaiの偏差値も、入試の実態とかけ離れたものが散見され、目安に過ぎないので、過信しないことです。

※ 入試問題の傾向を研究し適切に学習すればE判定でも合格可能ですし、過去問に目を通さないとA判定でも簡単に落ちます。

※ 当塾生は、模試はA判定でしたが、それでも10年以上の過去問に加えて多数の類問を解いた上で受験に臨んでいます。