難関中学2年の数学、解けますか?

私立難関中学2年の定期試験の問題()です。

数学好きで、意欲があるなら、挑戦してみてください。自力で解けない場合、ヒントを参照してください。

 

[学力の目安]

中2生で、自力で解けるなら、東大合格レベルにあります。

中3生で、ヒントを参照して解ければ、(公立中生としては)数学が得意です。中3生とは、今春高1になる生徒のことです。

高1生で、ヒントを参照しても解けないなら、現時点では数学での難関大合格は厳しい状況にあります。ただし、受験まで2年近くあるので、挽回は可能です。

高2生で、ヒントを参照しても解けないなら、数学での難関大受験は避けた方が賢明です。時間が足りません。当塾のひとりは回避し慶應大に合格しました。

 

私立難関大(文系)の場合、数学/社会/国語から2科目選択が一般的です。文系の場合、数学が好きでも成績が芳しくないことはよくあります。この場合、早め(高3の4月)に数学を捨て、社会を必死に勉強した方が好結果を生みます。慶應大(文)の合格者はこのケースでした。超難関の国立大を受験する場合、数学を捨てられないこともありますが、難問を解き続けていると受験直線に数学の学力が急上昇することもあります。この場合、数学で受験した方が好結果を生みます。早稲田大(商)に合格した塾生は、3年の夏までは社会>数学で社会で受験する予定でしたが、冬に数学>社会となり逆転したので、数学で受験しました。いずれにしても、自分の置かれている状況をそのときどきで正確に分析して決断することになります。


【問題】

箱に赤玉15個と白玉n個が入っていて、同時に3個取り出す。取り出された3個のうちの2個が赤玉・1個が白玉である確率をPnとおく。 

 

(1) Pnをnを用いて表せ。 

(2) 確率 Pnが最大となるnおよびそのときのPnを求めよ。


【解法のヒント】

(1) 赤と白は排他的事象であり、「同時に」は組合せだから、Pn15C2・nC1n+15C3

後は、式を整理するだけですから、各自求めましょう。

 

(2) ここでは、ポイントのみを示します。

Pn+1Pn を求めると、分数式になる。

この分数式を通分し整理すると、分子がa(2n+13)となり、Pnが最大となるnが求まる。(ここで、aは正の整数)

 

これらのヒントをもとに、試行錯誤してみてください。難関大の入試では、複雑な計算を要領よく素早く正確に解く、高い計算力が求められます


公立中生のために、(1)について(組み合わせではなく、理解し易い)順列で解説します。

 

15+n個の玉の中から3個取り出し1番から3番まで並べる並べ方(順列)は、(n+15)*(n+14)*(n+13)通り。

2個が赤玉で1個が白玉の並べ方は、赤赤白、赤白赤、白赤赤の3通りあり、

赤赤白の順に並べたときの並べ方は、15*14*n 通り。

赤白赤の順に並べたときの並べ方は、15*n*14 通り。

白赤赤の順に並べたときの並べ方は、n*15*14 通り。

以上より、Pn=15*14*n*3/{(n+15)*(n+14)*(n+13)}

※ ここで止めておきますが、その後は、数字をまとめて解答とします。

 

参考:Pn15C2・nC1n+15C3を変形すると、次の通り、上の結果と一致します。

 

15C2=15*14/(2*1)、nC1=n/1、n+15C3=(n+15)*(n+14)*(n+13)/(3*2*1)より、

Pn15C2・nC1n+15C3

={15*14/(2*1)}*(n/1)÷{(n+15)*(n+14)*(n+13)/(3*2*1)}

={15*14*n/(2*1)}*[(3*2*1)/{(n+15)*(n+14)*(n+13)}]

=15*14*n*3*2*1/{(2*1)*(n+15)*(n+14)*(n+13)}

=15*14*n*3/{(n+15)*(n+14)*(n+13)}


この問題は、公立中学の数学教師(横浜翠嵐や湘南に合格者を出した程度の)公立高校専門塾の数学講師の実力では、ほとんど解けません。ただし、(当塾の講師など)灘・開成に合格者を出した塾講師なら、難なく簡単に解けます。

 

公立トップの高1生は、自力ではほとんど解けません。

公立トップ高2生でも、学校平均程度の学力では解けません。

 

教え子の横浜翠嵐・横浜緑ヶ丘や横浜サイエンスの生徒たちが高1のとき、全員が各高校の上位10%以内の成績でしたが、同レベルの問題を自力では解けませんでした。ただし、解法のための基本テクニックを教えたら直ぐ理解し、それらを利用して解けるようになりました。すなわち、「本問題の解法には、公立高校1年ではまだ教えないテクニックが含まれていて公立高1年生は解けないが、公立でもトップ高生なら、基本テクニックを覚えれば直ぐに自力で解けるようになる」ということです。公立トップ高生たちの多くは、(安易に大手塾に頼るなど)塾の活用も下手で、標準問題でさえ苦戦しているのに、(無用のプライドが邪魔して)素質があり学力が高いと勘違いしています。その間に、私立難関の中高生たちは、塾をうまく活用しながら難問に果敢に挑戦し、学力に磨きをかける好循環を形成し、公立高生との学力差を広げ続けています。

 

ちなみに、当塾では、塾生が正答できない場合、解法を直ぐに教えるのではなく、解法に有効な基本テクニックなどヒントを教えますヒントだけでは解けない場合、基本を徹底的に指導した上で、再度、不正解の問題に挑戦させています。この指導法で当塾生の学力は次第に他熟生を凌駕するようになります。

 

公立校の君やあなたが難関大合格を目指すなら難関中学2年生たちはこのレベルの問題に挑戦し解いてしまうという現実を知ることが、その第一歩ですまた、塾を選ぶ場合には、体験授業を利用して、いくつかの塾を体験した上で、自分に合ったところを選ぶとよいでしょう。また、合わないと感じたら、他塾を探してもよいと思います。いつまでも、合わない授業を受けていても仕方がありません。学校は入学したら滅多なことでは転校できませんが、転塾はいつでも可能なのですから。ただし、転塾を安易に何度も繰り返すことは、謹んだ方がよいでしょう。本人の学力が伸びないだけでなく、精神的に不安定になり、弊害が生じたりします。



【参考問題】

箱に赤玉10個と白玉n個が入っていて、1個取り出し色を確認したら箱に戻す、この試行を3回繰り返す。取り出された3個のうちの2個が赤玉・1個が白玉である確率をQnとおく。 

 

(1) Qnをnを用いて表せ。 

(2) 確率 Qnが最大となるnおよびそのときのQnを求めよ。


【解法のヒント】

(1) この試行は独立試行だから、Qn = 3C1×{10/(n+10)}2×{n/(n+10)}1

(2)  10/(n+10)=tとおいて、Qn を変形すると、tの3次式になる。

この3次式をtで微分し、Qn 極大となるときのtを求め(t=2/3)、次にnを求め、最後にQnを求める。

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コメント: 5
  • #1

    快斗 (金曜日, 25 9月 2020 20:01)

    中3だけど解説見ても意味わからんw

  • #2

    しゃると (木曜日, 08 10月 2020 15:44)

    マジでいみわからへn
    てか、さんじしき何てならってねえ

  • #3

    ニキビ (木曜日, 25 2月 2021 00:46)

    そこまで難しすぎるわけでもないでしょうが、数1a2bプラチカレベルの問題を中2でやれというのはきびしいですね。

  • #4

    びんしー (木曜日, 08 7月 2021 17:07)

    中2で数学好きだからやってみようかなって思ったら意味わからんかったw

  • #5

    あはは (水曜日, 09 11月 2022 13:59)

    何書いてるかマジでわからん
    これから勉学に励もうと思う