センター試験(国語:現代文)の解法の一例を紹介します。
(試験時間が短いので)1問や2問くらいは確信できないものが出てきますが、
そのとき「極端な表現」や「非常識な表現」は×の可能性が高いことに留意するとよいでしょう。
また、「勝手読みをしない」ことです。あるバラエティ番組で、ある作家が自作の文に関する大学入試問題を他の回答者と競うという番組がありましたが、結果は最下位でした。その作家は間違えた設問について、はじめ「入試問題の作成者(大学教授)が間違っている」と主張していましたが、解説されて冷静さを取り戻したのか最後には「自分のミス」を認めました。本人曰く「思い入れが強過ぎた」ようです。
1.設問にざっと目を通す。
問4では「文化」と「グループホーム」がキーワード。
問5では、「現在の住宅」、「かつての居住空間」がキーワード。
2.問題文の傍線部の前後を読む。
上のキーワードに着目して読む。
3.設問のそれぞれについて、正誤を判断し、文単位でそれぞれに印をつける。正には〇、誤には×、不明には△をつける。
×は、設問に「明らかな間違いがある」か「本文に書かれていない記述がある」。
問4
文化”について問題文に「文化とは・・・その関係から新たな機能を探る段階のこと」とあるので、設問の結論を読むと、
1.「伝統的な暮らしを取り戻す」が×
2.「快適な暮らしが約束されている」が×
3.「他者との出会いに触発されて新たな暮らしを築く」は〇
4.「身に付けてきた暮らしの知恵を生かす」が×
5.「個々の趣味にあった生活を送る」が×
問5
「現在の住宅」について、「目的によって仕切られてしまった」「用途別に切り分けられるようになった」「ふるまいも切り分けられる」
「かつての居住空間」について、「いろんなことがそこでできる」「からだを眠らせない知恵」に着目して設問を読む。
1.〇
2.△。説明が足りない。「複数の異なる行為を同時並行で行う可能性が低いので、空間密度が小さい」という説明がない。
3.「使用規則に縛られない」が×
4.「空間ごとの特性が際立っていた」や「居住者が部屋の用途を交換でき」など、すべて×
5.「現在の住宅では、・・・特性がなくなってきている」が×
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