[問題]
142857×2 = 285714 について、285714は142857の左はしの2つを右はしに移動した形になっている。また、
142857×3
= 428571
について、428571は142857の左はしの1つを右はしに移動した形になっている。
何故このような性質が成り立つのか説明せよ。
[ヒント]
142857×7/1 = 999999 = 1000000-1 より、142857 = (1000000-1)×1/7
285714×7/2 = 999999 = 1000000-1 より、285714 = (1000000-1)×2/7
428571×7/2 = 999999 = 1000000-1 より、428571 = (1000000-1)×3/7
この問題は、整数の性質に精通していないと理解さえ困難な難問です。
東大・京大・一橋大など難関国立大合格を目指すならば、解いておいた方がよい問題です。
私立大学は要領よく解くことを求める問題が多いので、ここまでの学習は不要です。
[解答例]
142857
= (1000000-1)×1/7
285714 = (1000000-1)×1/7×2 = (1000000-1)×2/7
428571 = (1000000-1)×1/7×3 = (1000000-1)×3/7
1000000×1/7 = 142857.142857 … = 142857.142857 であり、142857の6つの数字が循環する。ここで、
10 ÷ 7 = 1 … 3 ← ➀
30 ÷ 7 = 4 … 2 ← ③
20 ÷ 7 = 2 … 6 ← ②
60 ÷ 7 = 8 … 4
40 ÷ 7 = 5 … 5
50 ÷ 7 = 7 … 1
1000000×1/7は上の➀から計算を始めた場合であり、142857の6つの数字が循環し、
1000000×1/7-1/7 は小数点以下が0となり142857となる。同様に、
1000000×2/7は上の②から計算を始めた場合であり、285714の6つの数字が循環し、
1000000×2/7-2/7 は小数点以下が0となり285714となる。さらに、
1000000×3/7は上の③から計算を始めた場合であり、428571の6つの数字が循環し、
1000000×3/7-3/7 は小数点以下が0となり428571となる。
以上より題意は示された。
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